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にんじんな日々
にんじんな日々 2006年11月18日  
 鬼瓦姉妹 または僕のリハビリな日々

その2



 リハビリな日々、僕は夕焼け小焼け病院に週2回通うのだがリハビリ診療科の関所とも言うべき所がある。受付である。患者の様子と早く来た順番とか機械の空き具合を見ながら、テキパキとまるで音がするように振り分けて行く。そう、ここにはあの鬼瓦姉妹がいるのである。彼女達は地獄のエンマ様のようにその受付に立ちはだかり、ジャンジャン鳴る電話をものともせず、コンピューターの予約画面を見ながら目の前の患者達を振り分けて行く。


鬼瓦姉妹は年の頃なら40くらいかなぁ?このくらいの女の人の歳は良く解らないし、下手に聞こうものならとんでもない目に遭いそうで怖いのだ。だから良く知らない。姉は夏美、妹は冬美という。夏生まれだから夏美、冬生まれだから冬美と解りやすいのだ。だったら後にくっついている美しいと言う字は何だ?なんて突っ込まない方が良いと思います。


愛想良く「おはよう。」なんて彼女達は言うけど、ここで心を許してはいけない。なにせ敵にはリハビリの名を借りたとても効率的で使いやすい拷問機械がついているんだから。しかも全自動デジタル表示という優れものなのだ。
 
 

まず自動頸椎牽引機。もし彼女等の機嫌を損ねようものならそのウェイトを300Kgくらいにされてしまう。(のではないか?)医者の処方は僕の場合10Kgだ。この機械はご存じの方も多いと思うけど、例え10〜20Kgでも最初はひどい恐怖である。機械が止まらなかったら首がもげてしまうんじゃないかと思うし、もげなくても長い間にはろくろっ首やキリンの様になっちゃうんじゃないかと思うのだ。しかし幸いな事に今のところ大丈夫みたいだ。首はほんの2Cmしか伸びていない。2年で。注1 大丈夫、大丈夫、想定内!予想外のウェイトがかかった事もないし・・・。多分・・・。
だからリハビリ診療室には「おじゃましマァす。」という感じでソローッと入るよう心がけている。人生は慎重に過ぎて過ぎる事はない。長いモノには巻かれてしまえ!アツモノに懲りて、かき氷を吹く!である。
 
しかもその後マイクロというゼットライトの姐さんみたいな変な機械の前に座らせられる。これはハッキリ言ってとても熱い時がある。どうやら普通の光ではなく電磁波が出る様で、つまり電子レンジの熱源にアームを付けた様な物なのだ。ムムッ、熱くて当たり前だ。蒲焼きのタレを塗ってからやると、香ばしい良い匂いがするに違いない。しかし自分の首を蒲焼きにするのもナァ・・・。
 
 

と、こう言う一つ間違えば恐ろしい殺人機械の間を彼女達は、愛想を振りまきながらかいがいしく駆け回り、人生の用事が大方終わってしまったという感じの不器用な患者達の世話をしながら、日々過ごして行くのである。もっともここに来るおじさん達の中にはキャバクラのノリで来る人も中にはいる。オッサン木屋町にでもに行ったラァ、とか思うけど、イケない、イケない、ソッとしてよう、沈黙は金タマ、触らぬ紙はトイレットペーパーに使えない、である。・・・・・・想定内、想定内!
 
 
 
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 注1 首はほんの2Cmしか伸びていない。2年で。
重要な注:頸椎牽引機で首を引っ張っても首は決して伸びることはありません、多分。アフリカの首長族じゃないんだからね・・・まだ言うかぁ。
 





姉 鬼瓦夏美の25年前
・・・もちろんイメージ画像である。




妹 鬼瓦冬美の5年前
・・・これもイメージ画像である。
 
 
2つの写真が実体とどのくらい違うのかは見る人の想像力に訴える


  
 

 
拷問機械の1例
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